「リック、この蝙蝠は何処に貼ればいい?」
「えーと、それは…」

今日はフォルテンマイヤー家主催のハロウィンパーティーだ。
そんな訳でメイド達だけでは手が足りず執事の私達兄弟も手伝っている。

「済みません兄さん、私共の手が足りないばっかりに手伝わせてしまって」
「いや、結構楽しんでいるシド様のお屋敷ではできない事だからな」
「そう言ってくれると助かります」
「それに、兄弟久しぶりにゆっくり話ができる」
「あ、確かに」

「シド様もお嬢様もこのパーティーが終わったら用事がないと言っていました」
「あぁ、お前の予定は?」
「片付けが終われば特に、兄さんの用事が無いなら私の部屋で喋りませんか?」
「異論はない」

久しぶりに兄とゆっくりできる、それを思うと少し心が弾む。

「さて、では先ずは準備作業を終わらせましょう」
「そうだな」


人目に付かないテーブルの上。

『あいつら俺達の存在忘れてやがる』
『マスター…一晩中あの弟と楽しそうに語らうなど』
『リックもだ!きっと頬とか染めながら語るんだぜ!?』
『『……』』
『気はのらねぇが手を組まないか?』
『いいでしょう、とことん邪魔してやりましょう』

とか銃達が悪巧みしていたという。

 

でも結局ルダはアルの言う事利いて大人しくなるんだよ。
しかし、あの世界ハロウィンとかありますか?
ヴァレリアの首飾りはそれっぽい。