「士郎、士郎の夢は?」 「正義の味方!」 「みんなが幸せになるようにもっと、もっと強くなるんだ!」 子供の頃、切嗣に良くしていた夢の話。 「士郎の夢は?」 †零の蒼 無限の紅† 気がつけば見たことも無い景色の中にいた。 「何処だ?ここ」 見た事も無い風景。だけど何故か知っている気がした。 「貴様は夢と現実の区別もつかんのか」 不意に後から声がした。 「アーチャー?」 確かに現実の世界でこんな処は知らない。 「なんで俺の夢にアーチャーが出て来るんだよ!!」 ??逃げる暇?俺が無意識に?目の前の弓兵は溜息を吐きながら解らない事 「この状況が嫌なら目を覚ませ」 …目を覚ませと言われても、もう覚めている場合はどうすればいいんだろう 「アーチャー無理だ、俺なんか目、覚めてる」 無意識とは厄介だ…なんて言いながら大きな溜息をつくアーチャー。 夢か…、この頃よく見ていた夢がある。 目の前には俺の理想がいる。 反発しても憧れて…。 「ならなくていい」 言って目を伏せるアーチャー。 「なんでお前、この間から俺の理想を否定するんだよ」 「貴様以外の人の理想や夢には口は出さない 「なんでさ、お前に関係ないだろ? 「本当に関係なかったらよかったのかもな…」 微かな殺気。 「お前に何を言われようと俺は正義の味方になるんだ。」 それが俺の起源だから。 「間違いだと気付かずに、その理想しか貴様の中にはないのだな」 大きな溜息を吐き、苦笑しながら頭を撫でられた。 「な、なにを!?」 アーチャーも自分の行動をよく分かってないらしい。 「純粋な零だった時の■■を愛しく感じてな」 独り言かと思うほど小さな声でよく聞こえなかった。 「此処では貴様を倒せん、さて、そろそろ出たいのだが?」 俺の魔力をアーチャーに奪われて破壊、もしくは、俺が寝てる間にアーチャ 「そう難しい選択肢でもないだろう。」 とか言うアーチャーに押し倒された。
「まったく、魔術師のくせに魔力供給の仕方も知らないとは」 傍らで寝ている自分の頭を撫でながら呟く。 「零は無限などに憧れるべきではないのに」 辿りつく場所は自分がよく知っている。 「士郎、お前は正義の味方になんてならなくていい」 もう一度呟いて、触れるだけの口づけをした。 「さて、真面目に此処から出なければ、もう直ぐ朝だ」 二人そろって居なければ凛に気付かれるかもしれない。 −Iam the bone of my sword. -------------------------------------------------------------- 「朝…?」 昨日は変な夢を見た。 「うわー!!!」 な、なんて夢を???俺おかしいよな!!? 「おはようございますシロウ、どうしたのですか?朝から大きな声を」
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後書 そんな訳で後書です。 |