「シロウは俺の物だっ!」
「なっ、貴様!後から出てきていい気になるな!」
「2人ともシロウは私のマスターです!!離れるのは2人の方です!」

なんでこんな事になっているのか…

事は1時間前。

のんびりまったりセイバーと縁側に座ってお茶を飲んでいる時だった。
「平和だなーこんな時間がずっと続けばいいのに…」
「そうですねシロウ」

ピンポーン

今思えばこのチャイムの音がこの惨状の始まりだったのか。

◆こんな日常。◆

「誰か来たようですよ?見てきますか」
「いやセイバー、いいよ俺が行く」

玄関を開ける。
そこに居たのはバゼットさんと……え?

「シロー!!会いたかった!!」
「うわっ!!??」

ガバっと俺に抱きついてくるアンリ。
「って、なんでお前ここに!?」
「ん〜?会いたかったから、まだ夢の続きって事で!」
「うわー言ってる事が無茶苦茶だよ;;」

一歩引いた所で見ているバゼットさんに視線を送ってみる。
一つ溜息をついた後

「アンリが士郎君に会いたいと言ったので連れて来ました」

とか事務的な事しか言ってくれない、あんた!この状況を見てそれしか
言う事ないのか!?

「シロウ?これは一体…何があったのですか?」
「あ、セイバーいやなんか突然で俺も何がなんだか;;」
「よぉセイバー、今日からオレもここに住もうと思うからヨロシクな」

「「「はぁ!?」」」

セイバーとバゼットさんと声がハモった。

「住むって、これ以上士郎君の家に迷惑掛けられませんよ!?」
「だけどマスター、マスターがここに住んでいるのにオレだけ別の所に
 行けって言うのか?1人で洋館にっていうのはヤダよ」
「うっ…」
「シロウは?オレがここに住むのはイヤか?」

下から子犬のような眼差しで見られたらイヤだと言えない正義の味方。
バゼットさんも同じなようで何も言えない。
それが分かっていてその攻撃は卑怯だ!!

「そりゃ、まだ部屋は余ってるし1人増えた所で変わらないよ。イヤか
 イヤじゃないかと聞かれたら、イヤじゃない…」
「さすがシロウ、そう言ってくれると思ってたぜ♪」

ちゅーっと頬にキスされる。
恥かしいけどちょっと行き過ぎたスキンシップだと思えば問題ない。
だけどセイバーとバゼットさんは口をあけてポカンとしている。
あれ?俺おかしい?

そうこうしていたら家の結界から警告音がして空からアンリめがけてカ
ラドボルグが降ってきた!?

「なっ!?」
「貴様!私も堂々とそんな事させてもらえないのに!」

とか言う叫び声と共にアーチャーが入ってきた。
と言うかなんだよこの状況;;

「衛宮士郎、貴様もだ、私がそんな事しようものなら干将莫耶で切り合
 うくらいの事はするのに、アヴェンジャーが相手だと何故抵抗しない」
「んー別にアンリはイヤじゃない」

ガンという効果音。ヨロヨロと後退りするアーチャー。
暫く悩んだ末…

「アヴェンジャー!勝負だ!!衛宮士郎を賭けて!!!」
「いいぜアーチャー、オレもアンタとは決着つけたかったからな!」

2人とも俺の意思は無視か?
しかしアーチャー、お前性格変わりすぎだろ?

「シロウは俺の物だっ!」
「なっ、貴様!後から出てきていい気になるな!」
「2人ともシロウは私のマスターです!!離れるのは2人の方です!」

そんな訳で斬りあってた2人の間にセイバーがエクスカリバー振り回し
ながら乱入したから話は一層ややこしく…。

「あれよ、衛宮君。さっさと好きなサーヴァントを1人を選びなさい」
「遠坂!?突然現れて何いいだんすんだ!?」
「そうですね、ウチのアンリは何を言ってもききません。ここは士郎君
 に選んでもらうしか」
「って、サーヴァントは犬じゃないんだから!!自分のサーヴァントは
 自分で面倒見てくれよ!!頼むから」
「でも衛宮君だってセイバーを制止できてないじゃない」
「エクスカリバー振り回してるセイバーを止めろって?無理言うな」
「私だったらできるわ、だから早くアーチャーかアヴェンジャーか選ん
 で私にセイバーを渡しなさい」
「なんでさ!?」
「アンリを選んでいただけると私としては教会のランサーを迎えに行け
 るのですが…」
「更になんでさ!?」

あぁもう!!このマスター2人は!!!!

そんなこんなで衛宮邸の平和がガラガラと崩れた日の話。

 

てな訳でかなり好き勝手に書いた乱文です。
アンリが出たら私の書く物はギャグになるのだと実感しました。
え?もしかしたら続くかもしれない??
誰がこんな乱文の続きを読んでくれるか;;

と言うか自分、まともに弓士で小説書けよ〜;;