まだ目の前で繰り広げられるサーヴァント同士の打ち合い。

この惨状を止めるには俺が1人のサーヴァントを選ばないといけないら
しい…。

「俺のサーヴァントはアンリだ!」

ピタッと戦闘を止めるサーヴァント3人。

「シロウ!?本気ですか!?」
「何を考えている衛宮士郎、この選択肢ならセイバーか私を選ぶだろう」
「わーい、やっぱりシロウはオレの事選んでくれるって思ってた♪」

ガバっと抱きついてくるアンリ。
なんていうか、こう素直に甘えられるのもいいかとか思ってしまう。

「なぜアヴェンジャーなんだ1番ありえない選択肢だぞ!?」

アーチャーが凄い剣幕で言い寄ってくる。
なんでって言っても…

「他人な気がしない…から?」
「そうだよな、シロウとオレは一緒な存在だ、他人にどうこう言われた
 くねぇ!」
「貴様の方が他人だろうが!!!」

隣で見ていた遠坂とバゼットさん、なんか難しい顔で立ってますね。

「つまり、あの3人て全員、士郎君という事ですか?」
「まぁ、その辺は気にしない方向で。ほらアヴェンジャー引き取ってく
 れるっていうし」
「そうですね、助かります」

うわー…何か一件落着したっぽい。

「アーチャー帰るわよ〜」
「なに!?このままで帰れというのか凛!」
「ん?帰りたくないの、じゃこのまま衛宮邸にいる?」
「む、アヴェンジャーをこの家において帰るというのは不安だな」
「そう、じゃあ命令。この家に残って衛宮君を守りなさい」

「「「は?」」」

ハモる俺とアンリとアーチャー。

「なんでさ!?サーヴァントはアンリって選んだけど俺の本当のサーヴ
 ァントはセイバーだろ」
「何言ってるのよ、アヴェンジャーって決めたんだからセイバーは私の
 んで、2人もサーヴァント要らないからアーチャー置いてくわ」
「凛!?つまり私は捨てられたと!?」
「うん、野良にならずに衛宮君に飼ってもらいなさいね」

選択肢を誤った…まさかこんな展開になろうとは。

「ん〜…いけ好かない兄ちゃんだけど、3Pってのも悪くねぇな」

とか不吉な事言ってるアンリもいるし。

「凛の食事も悪くない、ただシロウのご飯は食べたい」
「その時はこっちでご飯だけ食べればいいのよ」
「なる程、では凛よろしくお願いします」

なんて懐柔されたセイバーもいる。

「「はぁ」」

アーチャーと2人溜息をついた。

「貴様、このフラグは間違っているぞ?」
「わかってるよ」

一気に男性率が増えた衛宮邸。
まぁ、これも悪くないか。

 

復讐者編。
どっちかというと弓編な気もする…;;
今から3人がどんな生活始めるやら。